
これ、栃の実("橡の実"とも書く)です。森の中から拾ってきました。栃は古くから日本に広く分布し、山間部では重要な食料源かつ生活必需品だったようです。今でも山村の物産展などでは、栃の実せんぺいや栃の木の器などを目にします。しかし、栃の実は灰汁抜きが半端ではないようで、その必要がない栗の実に押されて、現在ではかなりマイナーになっています。
しかし、どうですか。この愛らしい姿。栗のようにとんがったところもないし、一直線に白黒つけようぜ、と言うところもない。作り損ねのあんころ餅みたいだし、いがぐり頭のやんちゃ坊主のようでもあります。

そこで、こいつを育ててみようかと。実は、私にはすでに、ミズナラとアカガシを育てた前科が…。でも、育てば育ったで家族には顰蹙を買ったりして・・・。しかし、土の中から最初の若芽が出てくるときは感動ものです。こいつは芽を出してくれるかな。立派な木に育ってくれるかな。楽しみです。